新感線Produce いのうえ歌舞伎☆號「IZO」 at 青山劇場
作:青木豪 演出:いのうえひでのり
出演:森田剛、戸田恵梨香、田辺誠一、粟根まこと、池田鉄洋、山内圭哉、西岡德馬 他 昨年は行く気nothingで、チケット取ってなかったけれど、なんか我慢できなくて、ついに観に行ってしまいました。 今年は“本当に”観たい芝居だけ見ようと、心に決めていたのに・・・ ま、本当に観たくなっちゃったんだけど。 新感線の舞台、開演を告げる「トゥルルルルルル・・」の直前にかかってる曲聴いてると、ワクワク感が相当上げ上げ状態になる。 意外なほど正統派で、殆ど遊びのない舞台でした。 最初、森田剛くんが小っこくて、姿勢悪くて、どうなんじゃろ?って感じ。 しかしその姿が終盤になると、哀れな犬に見えてきて・・・ 独り河原に行き、歌が流れる辺りからは、もう泣けて泣けて。 染五郎さん主演のドラマ「竜馬がゆく」では、捕まって拷問受けてる牢屋で、にぎり飯に毒が入ってるって分かりながら頬張るんだよね。 私ゃ、以蔵が死ぬ回、あまりにも可愛そうで号泣・・・録画を2度と見ることができなかったほど。 舞台では、ミツとの絡みからか?三々九度のお酒に毒の設定にしたのは。 これがラストに活きてくるんだけど。 学がなく、物事を考えることのできなかった以蔵が、容堂や半平太相手に「天は動きますきに」と言い残し、 あれだけ多くの血飛沫を上げた残像がある中、「自分の血は、この花びらで覆い隠してくれ」と、天に向かっての遺言。 人間て、最期になって悟るものなのかなぁ。 いつだって遅いんだよね。。 回り舞台と、背景に映像を多く使っていて、舞台美術自体は新感線としてはシンプルだったと思う。 中島さん脚本じゃないから、私の好きな中島節はもちろんなく、全体的に削ぎ落とされた、無駄のなさが、以蔵のストーリーとマッチしてた。 ゲキ×シネやDVDを除いて、あくまで新感線関連の生舞台を観た中では、一番涙が止まらなかった作品。 (だからと言って、一番良かったというわけではありません) 今回はお目当ての役者さんがいなかったんだけど、強いて挙げると、「噂の男」から気になる存在になっていた山内圭哉さん。 しかしこの人、染さまとは正反対で、鬘かぶると色気が無くなってしまうんだわ。(残念) 戸田恵梨香ちゃんは、結構素直にそのままな感じが良かった。 新感線で以蔵と言ったら、当然チャンバラに期待。 森田剛くんの殺陣は・・・普通でした。。 ああいうの見ると、染さまや古チンの殺陣が、いかに凄いか、改めて思い知らされる。 もらったパンフの中に「五右衛門ロック」ありました。 公式サイトのイラストのままのだけど。 江口くんの歌or踊りor殺陣はあるんだろうか!? 今から夏が待ち遠し~
by sachi-233
| 2008-02-02 01:34
| 舞台
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